60代 男性 顔面神経麻痺 ベル麻痺
顔面神経麻痺 ベル麻痺
※写真はイメージです
〜症例〜
60代 男性
〜お悩み〜
左顔面が動かない
〜主訴〜
顔面神経麻痺(左側)
来院される4日前に発症。脳神経外科へ受診されMRI等の検査では脳に異常は見られなかった。
ベル麻痺ということで診断を受け投薬を開始している状況でした。
鍼もよいと友人がインターネットで調べ当院を教えてくれたためご来院されました。
発症から2週間は症状が悪化する事が考えられるため、その旨を伝え施術を行いました。
初診時の柳原法(顔の筋肉がどの程度麻痺に侵されているか調べる検査:40点満点で点数が高いほど麻痺が少ない)は2点と低い点数でした。
〜鍼灸の施術〜
仰向け:麻痺側の顔面部、手足の顔面に関係するツボへはりを行う スーパーライザーを顔面神経の走行上へ照射
側臥位:麻痺側の顔面部へはりを行う、スーパーライザーを顔面神経の走行上へ照射
〜経過〜
2診目の時点(発症から11日目)で柳原法は10点台に回復。3診目(発症から18日目)の柳原法は13点、発症より4週経過した時点での柳原法では21点と回復。その後発症から100日を経過した時点での柳原法は38点となりました。発症から3、4ヶ月より後遺症、病的共同運動が出現する可能性が高まるため発症より5ヶ月間は治療を継続していただきました。
〜感想〜
発症より4週の時点で柳原法が10点以下、ENOG40%未満の場合は治りが悪く、後遺症や病的共同運動が出現する可能性が極めて高いとされています。症状の経過は良いものでしたが後遺症などが出ていか心配だったため、5ヶ月くらいまで通院していただき後遺症等の出現がないことを確認し施術終了となりました。早期にご来院いただきありがとうございました。後遺症もなく回復したこと嬉しく思います。
顔面神経麻痺は専門知識が非常に大切になる疾患です。適切な刺激量、時期に合わせたリハビリテーションなどを指導させていただいております。