多嚢胞性卵巣症候群2

多嚢胞性卵巣症候群を理解して頂くためには、卵胞、卵子の発育の仕方を理解しなければなりません。

少し難し内容にはなりますが簡単に一言で説明すると!

マンゴーやスイカ、メロンなどを育てるときに芽を少なくする作業を行います。それはできる個数を少なくすることで大きさや糖度を調整し最高な果実を出荷させるためです。

卵巣でも同じ作業が起こっていると想像できます。
多くの卵胞が成長することにより成熟する卵胞が少なく一つに絞ることができないため)、なかなか出荷(排卵)することが難しくなっているということです。

それではご覧ください。

難しい場合はなんでもご相談ください。

 

卵子の発育・成長

卵子は卵胞という袋の中で血液から栄養をもらい成長していきます。

この過程は約一年かけて行われていることになります。

順番としては

原始卵胞→一次卵胞→前胞状卵胞→胞状卵胞→成熟卵胞(グラーフ卵胞)となります。

原始卵胞から一次卵胞、前胞状卵胞までは卵巣局所の調節より成長していきます。

胞状卵胞より脳から卵胞を育てる為に放出されるFSHというホルモンに依存して発育していくのです。

卵胞におけるホルモンの産生

卵巣における女性ホルモン(エストロゲン)は二種類のホルモン(LHとFSH)と卵子の周りを囲むように付いている莢膜細胞と顆粒膜細胞の2つの細胞で産生されています。

LHの作用により莢膜細胞(きょうまく)ではコレステロールを基にしてアンドロゲン(男性ホルモン)が生成されます。

続いて顆粒膜細胞に転送されたアンドロゲンはFSHの作用で誘導されたアロマターゼ(魔法みたいなものです)によりエストロゲンに転換されます。

このような形で卵子の成長を促しています。

血中のエストラジオール値(E2)はFSHの作用下に卵胞の発育と共に顆粒膜細胞で産生され、排卵の24~36時間前にピークとなります。

この期間に頸管粘液の反応が表れたり、排卵チェッカーが反応したりします。

 

 

卵胞発育におけるアンドロゲンの役割

アンドロゲンとは男性ホルモンのことです。

卵胞の発育にも女性の中の男性ホルモンは必要なんです‼

もちろん男性にも女性ホルモンは存在します。

卵胞の成長を上で書きましたが、卵胞がFSHに依存性を獲得する前の初期発育過程(原始卵胞~前胞状卵胞)では、

卵胞を構成する卵子・顆粒膜細胞・莢膜細胞の3者間のクロストーク(話し合い・助け合い)が発育制御のメインとなる調節であることがわかっています。

前胞状卵胞から胞状卵胞への移行期は、発育制御のメインシステムが卵巣内局所調節からFSHへと切り替わるターニングポイントであり、卵胞がFSH依存性を獲得する上できわめて重要なステージと言えます。

この前胞状卵胞から胞状卵胞への移行期に莢膜細胞/アンドロゲン系の活性が過剰亢進した場合FSHに対する卵胞の反応異常(排卵誘発剤に対する無・低反応)につながる可能性かあります。

LHは莢膜細胞のアンドロゲン産生を介して前胞状卵胞の発育を促進する

日産婦新診断基準2007の③「血中アンドロゲン高値あるいは黄体化ホルモン(LH)高値・卵胞刺激ホルモン(FSH)正常」

とあるようにLHが高値だと卵胞に対しどのような現象が起こるのでしょうか?

結果は、「LH刺激によって莢膜細胞で産生されたアンドロゲンが、卵胞発育促進効果を発揮することにより、前胞状卵胞の発育を促進した」可能性を示唆することは研究によりわかりました。

卵胞が育つのだからよいことではないのかと思われるのではないでしょうか?

では次に行きます。

LH環境はFSH受容体の発現抑制を介してFSH依存性の卵胞発育を阻害する

前胞状卵胞から胞状卵胞に移行する際に脳から卵胞を育てるために出るホルモン(FSH)に依存して卵胞を育てていきます。

研究によると前胞状卵胞を高LH環境で4日間培養すると、卵胞中のFSH受容体の発現が抑制されていたことがわかりました。

つまりFSHに対して依存性が弱くなってしまっているということです。

これらの事実は「LH刺激によって前胞状卵胞が胞状卵胞サイズまで大きくなったとしても、それらの卵胞ではFSHに対する反応性は減弱している」可能性を示唆しています。

 

卵胞発育まとめ

前胞状卵胞から胞状卵胞への移行期は、発育制御のメインシステムが卵巣局所調節からFSHに切り替わるターニングポイントであり、卵胞がFSH依存性を獲得する上できわめて重要なステージです。

この時期に高LH環境に爆されると、莢膜細胞由来のアンドロゲン作用によって前胞状卵胞から胞状卵胞への発育が促進される可能性があります。

しかし、高LH環境を背景に増大した卵胞はFSHに対する通常の反応性を失っており、FSH依存性をうまく獲得できないために、小卵胞以降の発育、成熟過程が障害されている可能性が推測されています。

マラソンで例えると10k~20kまではハイペースだがその後失速してしまうがゴールはちゃんとするとイメージして頂けれわかりやすいと思います。

多嚢胞性卵巣症候群の診断基準②「超音波検査による多嚢胞卵巣所見」というものがあります。

本来であればFSHの影響により主席卵胞(排卵する一つの卵胞)が選ばれることになりますが、多嚢胞性卵巣症候群ですとFSHに対する反応が弱くなるために成熟する卵子が少なくなってしまいます。

マンゴーやスイカ、メロンなどを育てるときに芽を少なくし、できる個数を調整することで大きさや糖度を増す作業を行いますが、卵巣でも同じ作業が起こっていると想像できます。

すべての卵胞が成長することにより成熟する卵胞が少なくなかなか排卵することが難しくなっているということです。

 

次回は妊娠への影響です

 

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