五十肩・肩関節周囲炎(肩の痛み)に鍼灸×スーパーライザー

鹿児島市荒田にある鍼灸院はりきゅう院さくらのサイトをご覧いただきありがとうございます。

肩の痛み=五十肩と思われている方も多いかと思いますが、五十肩に移行するまでにはいくつかの経過をたどります。腱板損傷や上腕二頭筋炎など五十肩の前段階で症状を食い止めることが大切になります。炎症が深部まで波及してしまうと夜間痛などの症状が現れてしまいます。早期の段階で治療することがとても大切です。

院長の田中は公益社団法人日本鍼灸師会の臨床研修会に参加し生涯研修を修了して、医学教育基礎医学・臨床を学んでおります

その為、当院ではできるだけ正確な病態把握を基本に治療を行っており、お体の状態を説明した上で治療に入ります。また、JATAC-ATC育成講座「トレーニング科学講習会」を修了しており、スポーツトレーナーとしての資格を有しております。

 

コロナウイルス感染症対策

 

肩の症状は鑑別が難しい疾患です。当院では、丁寧な問診と徒手検査による鑑別を行い、肩の状態がどうなってるのかを理解して的確な治療を行います。

 

治療風景

腕や指にかけて痺れを呈し来院されました。問診、身体診察、所見により首からきている痺れの疑いが強まった為、首に対しての施術を行いました。3回の施術で痺れもとれ、現在は予防の為来院されております。

転倒してから腕が自力では上げることが出来ずに来院。高校の時より脱臼癖があった。問診、身体診察を行い施術開始。現在は自動で腕を上げることが出来ており経過良好です。

 

肩疾患で皆さんが思いつく疾患と言えば五十肩(四十肩)を思い浮かべるかとおもいます。しかし、実は五十肩ではなく、肩周りの筋肉や腱に問題がみられ、腕が上がらないなどの症状が出ていることが多くみられます。五十肩の大きな特徴としては、腕があがらない、髪の毛を洗う事ができない(しづらい)、後ろポケットに財布が入れられない、エプロンを後ろで結ぶことができないなどの症状がみられます。

ここでは、肩の代表的な疾患を6つをあげ、その病状と特徴的な症状をあげてみたいと思います。

 

1.腱板炎(けんばんえん)

この段階で治療せずにいると五十肩に移行して長期間の治療が必要になる可能性があります。 そもそも腱板とは肩甲骨(けんこうこつ)と上腕骨(じょうわんこつ)の位置を微妙に調節(支持)しているものになります。その調節しているのが棘上筋(きょくじょうきん)棘下筋(きょくかきん)小円筋(しょうえんきん)肩甲下筋(けんこうかきん)の4つです。

腱板炎(けんばんえん)

肩の筋肉の栄養を運ぶ血管および組織液が少ないので退行変性(老化などの変化)がおこり脆くなりやすく、損傷や退行変性を基盤とした炎症が起こりやすいのです。特に棘上筋の腱が肩甲骨の肩峰(けんぽう)というところに衝突することによって圧迫摩擦刺激が反復し炎症が起きます。

肩峰と大結節の衝突インピンジメント

腱板炎でみられる特徴的な症状は?

・腕を横であげた時、特に痛みが出ます。

・肩関節の横(外側)に圧痛があります。

・だいたい40~50歳代に多くみられます。

・五十肩よりもこの症状を患っている年齢層が広く10~20歳代も発症します。

腱板炎でみられる特徴

 

 

2.上腕二頭筋長頭腱炎(じょうわんにとうきんちょうとうけんえん)

上腕二頭筋(じょうわんにとうきん)は二頭というように、頭が2つある筋肉です。それぞれ長頭(ちょうとう)と短頭(たんとう)に分かれていて肩甲骨(けんこうこつ)に腱がくっつきます。特に長頭腱はやっかいで、上腕骨の前の狭いところ(結節間溝)を通って肩甲骨に腱がくっつきます。この狭いところを通るので加齢や使わなさすぎなどで衰えて摩擦などで炎症が起きやすくなります。 例えば、肘を曲げた状態で買い物袋を持とうと力を入れた時に肩の前に痛みが出る事があります。

上腕二頭筋解剖図

上腕二頭筋長頭腱炎に見られる特徴的な症状は?

・重いものを前の方で持とうとすると肩関節の前面が痛くなります。

・肩関節の前に圧痛がみられます。

・手(腕)を後ろにストレッチする形をとると痛みが増えます。

・年齢層は比較的に若い20~40歳代に好発します。

上腕二頭筋腱炎

 

 

3.肩峰下滑液包炎(けんぽうかかつえきほうえん)

腱板炎(けんばんえん)、上腕二頭筋長頭腱炎(じょうわんにとうきんちょうとうえん)の慢性化が進むと、滑液包(かつえきほう)のところの炎症により滑液が溜まり常に痛むようになります。中には夜も痛みで目が覚めるケースもあります。

肩峰下滑液包炎(けんぽうかかつえきほうえん)

 

滑液包とは腱と腱あるいは腱と骨との間で摩擦を少なくしてくれる袋状のものであり、肩甲骨の肩峰下と呼ばれる場所の滑液包炎となります。

関節包の図

 

肩峰下滑液包炎にみられる特徴的な症状は?

・腱板炎と上腕二頭筋長頭腱炎の症状

・常に痛い(自発痛)

・夜痛みで目が覚める(夜間痛)

・肩に圧痛、熱感、発赤、腫脹がみられます。

*腱板の痛みか滑液包炎の痛みか見分けるためには腕を動かしてみるとわかります。腱板の場合は痛むところが移動します。

 

4.五十肩

腱板炎(けんばんえん)、上腕二頭筋長頭腱炎(じょうわんにとうきんちょうとうえん)、肩峰下滑液包炎(けんぽうかかつえきほうえん)を経てさらに進行した状態です。 関節が※拘縮(こうしゅく)していて、自分ででも人にあげてもらっても固まっているのであがらない。(外転、外旋制限)

※拘縮とは関節が固まることです。

肩関節拘縮の図

 

五十肩にみられる特徴的な症状は?

・痛みは少ないが腕をあげようとしたらあがらない。(ロックされている)

・上着の着脱が難しくなります。

・筋肉の拘縮がみられ硬くなっています。

・ほとんどが40~50歳代でみられますが稀に30歳代や70歳代でもみられます。

・髪の毛がを洗えない。

・エプロンを腰の後ろで結べない。

・ズボンの後ろポケットに手を入れられない。

・自発痛、夜間痛がみられることもある。

 

5.腱板断裂(けんばんそんしょう)

腱板炎で述べたように、栄養を運ぶ血管および組織液が少ないため退行変性(たいこうせいへんせい)がおこりやすくなっています。そのため、肩からの転倒など強い牽引力(けんいんりょく)がかかった時に断裂または部分断裂を起こすことがあります。大部分は棘上筋腱の弱い部分に起こります。痛みと脱力の為自分の力では、肘を伸ばした状態で腕を横の方から上にあげる事ができません。ですが、他人に手伝ってもらえればあげる事ができ可動域は正常です。

腱板断裂の説明

 

腱板断裂にみられる特徴的な症状は?

・腱板部分の運動時痛

・損傷部の腫脹、圧痛、かん凹がみられます。*かん凹がみられるのは完全に切れている時。

・腕を横(90°)で止めておくことができない。

腱板断裂にみられる特徴

 

 

6.石灰沈着性腱板炎(せっかいちんちゃくせいけんばんえん)

腱の下に石灰化がおきます。腱の下にあるだけなら痛みは起きないのですが、腱の外に出てしまい滑液包内に流出すると激痛とともに発症します。

石灰沈着性の説明

 

石灰沈着性腱板炎にみられる特徴的な症状は?

・突然始まる激痛

・自分の楽な体勢でも常に激痛(自発痛)

・夜も痛くて眠れない(夜間痛)

肩関節の症状は使い過ぎや加齢による劣化が原因の一つになります。なぜ、劣化が速いかというとやはり栄養を供給する血管および組織が乏しい事があげられます。さらに可動域が大きい関節になりますので、運動量も多いですので疲労も蓄積しやすいのです。

肩の痛みに対しても、このように6疾患に鑑別する事ができます。丁寧な問診、徒手検査を行う事で適切な施術、治療を行う事ができます。

 

鍼灸施術の鎮痛機序

 

鍼灸

体に存在する様々な鎮痛メカニズムが存在しており、鍼灸で賦活させていることに繋がります。

まず、痛みのレベルで判断します。

 

抹消レベルの鎮痛機序(疼痛局所への治療)

 

【オピオイド受容体を介した鎮痛】

炎症があるところには痛みを抑制する物質であるオピオイドを含有した免疫細胞が数多く存在しています。

鍼灸刺激より免疫細胞にオピオイドを放出させ、抹消の痛覚受容器に存在するオピオイド受容体に作用させることで鎮痛が起こります。

オピオイド受容体を介した鎮痛メカニズム

 

【アデノシンA1受容体を介した鎮痛】

鍼灸刺激で微小の組織損傷が起こると、細胞からアデノシン3リン酸(ATP)ATPが漏出します。

アデノシンは分解されるとアデニンになり、アデノシンが抹消の痛覚受容器に存在するアデノシンA1受容体に作用して鎮痛が起こります。

これが、疼痛局所に鍼を刺し上下に動かしたりする手技を用いる際の鎮痛メカニズムです。

アデノシンA1受容体を介した鎮痛メカニズム

 

脊髄レベルの鎮痛

【ゲートコントロール説】

疼痛局所やその対側、支配エリアの皮膚や筋肉などに鍼を刺して数分間おいておく時や、刺さない鍼で皮膚をさする際の鎮痛メカニズムです。

ゲートコントロール説

【下行性抑制系の賦活に伴う脊髄後角の抑制】

セロトニンというものが減少すると局所的に筋肉がこわばるという状態を引き起こします。

また、ノルアドレナリンというものが減少すると、交感神経亢進症状である冷えや血流低下などを局所的に引き起こします。

鍼の刺激により2つの物質を区別して分泌させる方法はありませんが、ノルアドレナリンも、セロトニンも抗重力筋との関係が深いことから、

抗重力筋への刺激が有効である可能性があります。

※抗重力筋とは立っている時でも、座っている時でも姿勢を維持するために働いている筋肉のことです

下行性疼痛抑制系の賦活に伴う脊髄後角の抑制

 

脳レベルの鎮痛

【下行性疼痛抑制系】

身体のあらゆる部位を刺激することで、脳の視床下部、中脳中心灰白質や延髄大縫線核から内因性のオピオイド物質を放出させるメカニズムです。

これには鍼通電や響きを伴うような刺激が必要になります。

体幹部に行うよりも手や足の末端に刺激を行うほうがこのメカニズムを賦活させやすいと考えられています。

下行性疼痛抑制系の賦活

体性感覚野における脳の機能局在

【広汎性侵害抑制調節】

全身のあらゆる部位に刺激を加えることで痛みを抑制するメカニズムです。

痛みで痛みを止める対抗刺激療法のメカニズムとして広く知られています。

広汎性侵害抑制調節

 

鎮痛機構以外の方法

【Ⅰa,Ⅰb抑制を介した筋緊張の緩和】

筋肉が緊張すると、こりや痛みを生じることが知られています。

一般的に筋肉の緊張により血流が低下すると発痛物質が局所に留まるため、痛みを誘発します。

筋緊張の強い部位にはりを行う際のメカニズムです。

Ⅰa,Ⅰb抑制を介した筋緊張の緩和

 

【血流改善(局所、または全身)】

血流の低下部位にはりを行ったり、四肢に刺激を行うことで全身のバランスをとる全身調整のメカニズムです。

局所、または全身の血活改善のメカニズム

 

【自律神経の調節】

痛みが長期に及ぶと交感神経が亢進した状態が続き、痛みの悪循環を形成します。

そのため、自律神経を調整することが、痛みの軽減につながります。

自律神経に影響の深い筋肉は抗重力筋と呼ばれる筋肉であり、

交感神経が亢進している時はこれらの筋肉は緊張しています。

抗重力筋を緩めることができれば、交感神経が抑制され、副交感神経優位となるため痛みの軽減につながります。

全身の筋緊張部位を緩めるようなはりや、リラックスを促すようなはりを行う際のメカニズムです。

自律神経調整 全身の抗重力筋分布

 

【体制自律神経反射を返した内臓調節】

痛みの慢性化に伴い自律神経のバランスが乱れると、様々な不定愁訴を生じ、それが痛みの悪循環を形成します。

そのため、各臓器の機能改善することが、痛みの悪循環改善には重要です。

各臓器を調節するには

1.臓器支配エリアのツボ刺激

2.臓器支配エリアのデルマトーム領域

3.臓器支配エリアもミオトーム領域

4.臓器支配エリアのスケルトーム領域

この4つがあります。

背部のツボやを使った鍼刺激により内臓機能を調整する際のメカニズムです。

 

【角質細胞を介した免疫・内分泌調整】

皮膚にある角質細胞(ケラチノサイト)が刺激されると、NO(一酸化炭素)か放出され、

脳の視床下部を刺激してβエンドルフィンを放出させるとともに、

脾臓を刺激してNK(ナチュラルキラー細胞)を活性化することが知られています。

皮膚への接触刺激や擦過刺激は、鎮痛を起こすとともに免疫細胞を活性化させ、免疫の働きを向上させます。

これが小児鍼などのよる痛みの抑制の際のメカニズムになります。

角質細胞を介した免疫・内分泌調整

 

【神経伝達物質を介した作用】

痛みが慢性化すると気分が落ち込み、不安や恐怖心が芽生え、それらがうつなどを引き起こすことで強固な痛みの悪循環を形成します。

全身の鍼刺激により、セロトニンやノルアドレナリン、ドーパミンなどの神経伝達物質を増加させます。

セロトニンはうつなどの気分や鎮痛

ノルアドレナリンは情動

ドーパミンは運動や情動

と関係があることから、鍼刺激によりこれらの伝達物質が増えれば、

痛みに関連した様々な症状が改善するものと考えます。

具体的にどのような刺激頻度が良いのかにについては明確ではありません。

しかし、動物実験では鍼通電が多いことから、

脳への影響が強い四肢に鍼通電を行うことが効率的であると考えられています。

鍼治療で気分や情動が改善する際のメカニズムです。

 

これらの治療機序を元に治療パターンを組み立てていきます。

鍼灸治療で痛みや機能を改善するためには、これまで示したいずれかの機序を働かせる必要があります。

 

スーパーライザー

 

スーパーライザー

当院で使用しているレーザーは、

Low reactive Level Laser Therapy(LLLT)で日本語では低出力レベルレーザー治療と言います。

 

レーザーの特徴は4つ。

単色性

指向性

コヒーレント

高エネルギー

これらの特徴を活かし生体に刺激を加えていきます。

 

特にLLLTの作用としては以下の項目が挙げられます。

神経:興奮抑制、神経修復、疼痛緩和

細胞活性化作用:ATP産生促進、骨格筋の再生、血管新生、骨芽細胞の増殖、骨形成促進、骨修復など

生物学的作用:血流改善、創傷治癒の促進、抗炎症作用、肥厚性瘢痕やケロイドの軟化、平坦化、腹腔内の癒着の剥離

免疫:過剰免疫反応の抑制

 

当院で使用しているスーパーライザーはLLLTです。

鍼灸と併用することによりこれらの疾患に対応していき、痛みを緩和させていきます。

 

施術料金

初診料¥1,000円

施術費¥5,000円(スーパーライザーの使用料金も含みます)

 

 

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