あっという間にお盆が過ぎ、本日から仕事始めになられて方が多かったのではないでしょうか?

まだまだ厳しい暑さが続きますが体調など崩されませんようお気をつけて下さい(^-^)

 

さて、本日は女性ホルモンについてのお話させて頂きます。

その女性ホルモンとして最も馴染みのあるホルモンと言えば”エストロゲン”です。

一度は聞いたことがあるのではないでしょうか?

エストロゲンは女性のからだや女性らしさ、さらには女性の病気と密接に関連してことから通称”女性ホルモン”としてよくしられています。

従来のエストロゲンに関する理解は、卵巣で作られるホルモンで、女性としての体型や生殖機能に関係するものであり、エストロゲンの乱れが様々な月経異常、不妊、更年期障害、子宮の病気などの原因になるという事に限られていました。しかし最近の数十年間にエストロゲンに関する研究は目覚ましく進み、骨をはじめ血管、脳、筋肉など全身の多くの臓器や組織の機能に影響し、さらに糖や脂質の代謝にまで関係することが明らかになりました。また女性ホルモンと言えども男性においても性機能をはじめ全身に作用する事も示されました。

今回は女性ホルモンのエストロゲンについて説明していきます。

エストロゲンとは

エストロゲンは主に卵巣から分泌されるホルモンで、思春期には女性らしい体型を作り、月経を起こし、子宮、膣、乳房などの発育を促し、妊娠、授乳が可能な状態にする役割を負っている物質です。さらに、妊娠の進行、胎児の発育、出産などでは中心的な役割を演じています。

代表的なエストロゲンは3種類

エストラジオール(E2)・エストロン(E1)・エストリオール(E3)です。

エストラジオール(E2)

体内にあるエストロゲンで最も活性が高いのはエストラジオールです。通常測定される血中エストロゲンの主成分です。卵胞の顆粒膜細胞で生産されます。性成熟期において、エストロゲンの約60%は主に卵巣からのエストラジオールです。

エストロン(E1)

2番目に活性が高く、閉経後の主要なエストロゲンです。主に脂肪組織でアンドロステジオンから産生されます。一部は卵巣でも合成されます。

エストリオール(E3)

妊娠中は、母児とも高濃度のエストロゲン状態にさらされていますが、妊娠中に優位となるエストロゲンはエストリオールです。妊娠時には主に、胎児副腎と胎盤で生産・分泌されています。母体、および胎児で増えているエストロゲンであるエストリオールは、厳密には胎児が作っていることになります。エストリオールはエストロゲンとしての活性は比較的弱いです。

エストロゲンはどこで作られるか

エストロゲンは、コレステロールを原料として合成されており、そのエストロゲンは主として卵巣で作られています。なお副腎では男性ホルモンが作られ、一部はエストロゲンに転換されます。卵巣で作られたエストロゲンは血液中に移行して全身に作用します。脳、乳腺、骨、脂肪組織、皮膚など多くの組織においては局所的に生産され、主に生産された局所に限定して作用しております。

エストロゲンの主要生産部位である卵巣では、卵胞内で卵を取り囲むように存在している顆粒膜細胞からエストロゲンが分泌されています。


エストロゲンの働きとは

女性の第2次性徴発現や子宮・乳腺を増大させる作用など、主として女性生殖器の発育や機能に深く関係し、さらに妊娠の成立・維持にも重要な役割を担う事により生殖には不可欠なホルモンとして知られてきました。しかし最近の研究の進歩により、エストロゲンは男女を問わず骨、筋肉、血管、消化管、皮膚などにも作用することが明らかにされました。また、肝臓に作用して、コレステロールの代謝調節、すい臓に作用してインスリン分泌の調節、脳の認知機能や情動など全身に多彩な作用を発揮していることもわかってきました。

肝臓対しての作用

LDL受容体↑ 

LDLコレステロール↓ 

HDLコレステロール↑ 

(LDL:悪玉コレステロール HDL:善玉コレステロール)

低下が関連する疾患や症状

脂質異常症

血管・血液に対しての作用

血管拡張作用

抗動脈硬化作用

凝固機能亢進

低下が関連する疾患や症状

動脈硬化

虚血性心疾患

骨に対しての作用

骨量の維持

骨端軟骨板閉鎖(思春期)

コラーゲンの合成促進

低下が関連する疾患や症状

骨粗鬆症

皮膚に対しての作用

皮脂腺の分泌抑制

コラーゲンの合成促進

低下が関連する疾患や症状

にきび

しわ

女性の生涯においてエストロゲンは変動する

生後から思春期までは、血液中のエストロゲン値は低い値を維持します。思春期以降エストロゲンの分泌は徐々に刺激され、最初の月経からそれ以降閉経に至るまで、エストロゲンは成人男性と比較し高い血中濃度を維持するようになります。

女性の閉経は50~51歳で、その前後3~4年間に閉経が集中しています。閉経の数年前からエストロゲンの分泌は変動しながら徐々に低下し、閉経を境に急激に下降します。閉経後は卵巣から直接分泌されるものはわずかで、大部分は、卵巣や副腎から分泌される男性ホルモンが皮下の脂肪組織などでエストロゲンに転換されたものになります。(エストロン、E1)


以上が”エストロゲン”についてです。

これからも少しづづ女性ホルモン、エストロゲンについて記載していきたいと考えております。

参考著書

エストロゲンと女性のヘルスケア 

病気が見える9

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